楓涼さんの【光】という会話教材を買ってみたのでレビュー
楓涼さんの新作会話教材について、読者の方からお問い合わせををいただきましたのでレビューします。
教材の正式名称は『女性に会話を拒絶され続けた結果。女性と顔を合せただけで緊張をしてしまい、まともに会話もできなかった男性が、好きな女性を相手に笑顔を多く引き出し、楽しく会話ができるようになり、惚れさせる事ができた会話方法。【光】』とものすごく長いので、以下『光』で書いて行きます。
目次【この記事の内容】
楓涼さんの『光』ってどんな教材?
『光』とは、女性と顔を合わせただけで緊張してしまうレベルの男性が、まず女性とリラックスした雑談が出来ることを目的とした超初心者向け会話教材です。
販売ページのキャッチコピーには「惚れさせることができた会話方法」と書かれていますが、教材全てを読んでみたところ、女性を惚れさせるための具体的な会話テクニックやアプローチ方法は書かれていませんでした。
3回くらい見直してみたのですが、終始「雑談としてどんな会話がベストか」といった内容に特化した、ごく一般的な雑談教材という印象でした。褒める、くらいの内容はあるのですが…これ以外のアプローチが見当たりません。女性は褒めれば惚れる、とか思われてるのでしょうか。不安です。
さて、教材は購入者専用サイトからダウンロードして閲覧します。
教材はPDF全7章。総ページ数は559ページだそうですが、教材の右半分が余白であり、表紙・著作権表示・連絡先表示等々が各章ごとに付けられていますので、それらを抜くと300ページ以内に収まるのではないかと思われます。
一応6時間分の音声もあるにはあるのですが、音声合成ソフトで読み上げただけ&言葉のアクセントも微妙なので、あくまでオマケ程度と認識しておいた方が良いと思います。
教材の流れというものは特になく、会話における大切なポイントを時系列関係なく羅列しています。テクニックの後にマインドがあったり、重要ポイントを指摘したあとに具体的な解説が欠けていたり、まとめが項目によってあったりなかったりしましたので、教材としてのまとまりが悪く感じられてしまいました。
第7章にのみ「話題一覧表」として個別のテーマが設けられていますが、こちらは女性にだけ使える話題というわけではなく、男女兼用の話題一覧と言った内容です。
「この話題で会話をすれば女性が落ちる!」みたいなものではありません。女性を落とす上では必須と言われる「恋愛系の話題」すらリストには上がっていません。くどいようですが、純粋に雑談としての話題一覧ですので、過度な期待は不要かと思います。
『テクニック解説』ではなく『ポイント指摘』教材
ちょっと想像してみましょう。
まず、『女性とレストランの個室でムードたっぷりに2人きりで会話している状態』
…想像できましたか? では次に、『男友達と女友達のいる飲み会でわいわいと会話している状態』
こちらも想像できたでしょうか。では、それぞれの状態における
- 会話の雰囲気
- 会話の内容
- 話し方
これらは全て同じでしたか?
…同じ、ということはあまりあり得ないと思います。シチュエーションによって、会話を楽しむためのポイントは変わってきます。何が言いたいかというと、女性への効果的なアプローチ方法はその場の状況にかなり左右されてしまうのが現実と言うことです。
しかし『光』は教材のテクニックを繰り出すシチュエーションを特に決めていません。
そのため、「この会話テクニックはどの場面において最も効果的なのか?」がイマイチ把握しづらくなってしまっています。飲み会における解説が出たかと思えば、数日間かけて女性と仲良くなる解説(同僚女性向け?)があったりしますので、いったいどのような場面でそれぞれの会話術を使うべきなのかが良くわかりません。
解説している内容が見当違い、というわけではないのです。確かに正しいことを書いてはいると思います。
ですが、いくら正しいことと言ってもそれらは「まずは自分から挨拶しましょう」みたいなレベルなので、女性を前にした場合どう動けばいいのかが全く分からなくなって固まる、という人以外にはあまり有益でない気がします。
本教材では、そのように固まってしまう人向けに、女性との会話で注意すべきことや重要なポイントをとにかく丁寧に書いてくれるのですが…正直、だらだらと書きすぎてる印象です。
たとえば、一般書籍の『モタク モテるオタクになる恋愛ガイド』17ページでは、女性と会話する上でのポイントについて『ゲストじゃなくホストの姿勢』『トーク番組のホストになったつもりで女性と会話する』と、半ページほどでサクッと簡潔に述べています。
これを踏まえて、アメトーーク!を見てみたり、
タモリさんの対談動画を見てみたりすると、
文章でただ読むよりも会話の間(ま)や、表情や、雰囲気が掴みやすくなります。『光』はこれらすべてを文章で解説しようとしているので、読み手側としてはイメージが掴み辛いです。
ものすごく間違った事を書いている訳では無い。けれど、会話の重要ポイントを指摘しているだけの項目が多く、実際のテクニック解説や会話例が手薄、というのが私が抱いた『光』の印象です。
そのため、『光』が向いている人というのは、
- 雑談におけるテクニックよりも、何が重要なのかを教えて欲しい人
- テクニック教材はハードルが高すぎるので、雑談のやりかたからとにかく丁寧に教えて欲しい人
- 楓涼さんファンで、楓涼さんの言うことならどんなことでも知っておきたい人
ではないかと思いました。
繰り返しますが、この教材では惚れるテクニックは解説されていません(解説されているのかもしれませんが、正直「これは落ちる!」と思ったテクニックはありませんでした)。
以下、採点で評価してみます。
ありすが採点しました
価格は適切か?
12/20点
メールサポートについては返信が保証されておらず、内容も一般書籍並みなので、価格は高いと感じます。
ですが、「楓涼さんファン」だとか、「一般書籍以上にとにかく丁寧に解説してほしい」または「お財布に余裕がある」という方は買っても良いのではないでしょうか。一般書籍ではおそらく解説が丁寧すぎて省かれるであろう、数々の雑談のポイントについても解説されています。
販売広告は適切?
16/20点
「惚れさせることができた会話方法」とありますが、惚れさせるための会話術に関しては解説されていません。本教材『光』は雑談するための会話教材ですので、お気を付け下さい。
販売ページの内容はほぼ教材内容に沿っていますが、『光』のゴールは『女性とリラックスして雑談すること』です。惚れさせるためには、攻めの会話術を解説した「ガールズマインドハッカー(初心者~)」や「モテ会話マスタープログラム(超初心者~)」が別に必要になります。
非モテ男子でも再現可能なテクニックか?
16/20点
再現可能です。
かなり初歩的なところから解説していますので、「女性に対してなんと声を掛けてよいのかわからない」という方にもお役立ていただけるかと思います。
ただ、順序立てて解説している訳では無いので、自分自身で出来そうな項目を見つけて、自分なりに順序を組み立て、少しずつ実践していく必要があります。
応用可能な力が身に付くか
16/20点
身に付きます。
本教材で解説していることは、雑談レベルとはいえ会話の超基礎の部分です。動画で解説されている「モテ会話マスタープログラム」のほうがわかりやすいですが、かなり細部にわたって会話の重要ポイントを指摘していますので、この教材を元に女性と会話し、経験値を積むことが出きれば応用力も自然と身に付くと考えられます。
ただ、本教材はあくまで「雑談力」が身に付く教材であり、販売ページにある「惚れさせる会話力」はあまり身に付かないため、減点しています。
女性がされて嬉しいテクニックか
12/20点
雑談としては一般的、恋愛トークとしては全く足りません。
女性を惚れさせるには、この教材で解説している雑談力に加えて、女性の心に入り込む「攻めのアプローチ」が必要となります。ですが、本教材で解説されているのは「一般的な雑談レベル」までなので、この教材のみでは「されて嬉しいテクニック」には到底及びません。
女性と楽しく雑談したい…という方であれば、目的は果たせるかと思います。その後付き合えるかどうかは全く別問題です。
結論!ありすの評価は?
72/100点
教材で述べていることは間違っていません。雑談における重要な要素を的確に示してきていますし、その説明の仕方もかなり丁寧です。
ですが、一般教材の域を超えられていないことと、女性を惚れさせる雑談力としては物足りないため評価が伸び悩みました。
個人的に、似ていると感じた一般書籍は「“内向型”のための雑談術 自分にムリせずラクに話せる51のルール」や「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール」です。後者に関しては、レビューに書かれている内容が「光」の内容とかなり似ています。
なので、コストを抑えたい、という方は先に上記の一般書籍から立ち読みしたほうがコスパは圧倒的に良い気がします。「光」は楓涼さんファン以外の方が手に取ると「え…これ、よく言われてることじゃない?」と感じる危険性がありますので、ご注意ください。
「光」は、雑談教材。かなり初歩的な部分から解説しているので、一般書籍では物足りない、楓涼さんファンの方にはオススメ。
コスパ重視の方は「“内向型”のための雑談術 自分にムリせずラクに話せる51のルール」や「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール」でほぼ同等の効果が得られます。
※こちらは【共通特典】対象教材です。
3セットのうち「特典C:恋愛テクニックアップセット」をお付けしています。