「激モテLINE術(出水聡)」が使い方によっては逆効果となるので、詳細をレビュー
2015年5月1日に発売される、出水聡さんのLINE教材「激モテLINE術」がメルマガ読者向けに先行販売されましたので、購入しました。
…が、使い方によっては逆効果となることが予想される内容でした。買ってがっかりしないように、理由と対処方法をまとめておきたいと思います。
目次【この記事の内容】
「激モテLINE術」ってどんな教材?
「激モテLINE術」とは、相手の女性をLINEのやり取りの中で楽しませ、「会いたい」という気持ちを起こさせるという、「テクニックに特化したLINE教材」です。
一般的な恋愛系LINE教材は、相手の女性から興味を持たれていることや会話上手であることを前提としたテクニックを使います。しかし、本教材「激モテLINE術」では、
対面では会話下手な男性であっても、LINEであれば会話が凄く楽しい!と思われることが可能です。
対面ではコミュニケーションが下手な方でもLINEを利用すると、目当ての女性と恋愛に進展することができます。
会話下手な方や、LINEで全然距離が縮めれないと悩む方は今すぐ激モテLINE術に切り替えるべきです。
と述べているように、口下手・恋愛下手でもLINEで成功する方法をまとめたものだそうです。
ですので、口下手・恋愛下手でもLINEを楽しめるマニュアルかと思ったのですが、ちょっと違いました。実際の内容は、一般的なLINE教材と同じく「相手の女性から興味を持たれていることが前提」とされるテクニック教材でした。
詳細はネタバレになるので書けないのですが、「激モテLINE術」ではID交換以前の段階で、相手の女性と「友人関係」になっていることが求められます。例えば教材のゴールに関しては、
我々の目的は“友だち” になった女の子とLINE トークの応酬を通じて急速に究極に仲良くなり、最終的にはデートの約束までとりつけることだ!
このように述べており、「友だち」の部分も強調されています。「知り合い」「顔見知り」ではありません。「友達」です。
もちろん、友人関係になるための方法が全く解説されていないわけではありません。友人関係になるための4つのポイントの解説があったり、教材内で「モテ会話マスタープログラム(=会話教材)」を推奨教材にあげていたりと、ある程度の解説はされています。
わざわざこういった解説を加えていることからもわかるように、本教材は「口下手・恋愛下手のまま」ではテクニック再現はやや困難です。ですので、この教材を再現しようと思うのなら、教材内で推奨されているように「モテ会話マスタープログラム」から取り組み、「口下手・恋愛下手」をまず脱していかなくてはいけません。
「口下手・恋愛下手」からでも始められないことは無いのですが、「口下手・恋愛下手」のままでは再現困難なテクニック、それが「激モテLINE術」のメインテクニックとなります。
なぜ口下手のままでは再現できないのか?
本教材のメインとなるテクニックは「女性を楽しませること」「女性を笑わせること」です。つまり、相手の女性の感情を高め「この人とLINEしてると楽しい! 会って話してみたい」と思わせてデートにすんなり誘うという流れになります。
教材の目的は「女の子と最高の状態でデートの約束をする」ことだそうです。確かに、本教材のテクニックでデートの約束までは出来ると思います。ですが、デート以降は教材の範囲外ですので、自力で学んでいかなくてはいけません。デートの準備が全くできていない状態…これは果たして「最高の状態」でしょうか?
「NET SPIRAL」内でも出水さん本人が「実際に会って楽しくなかったら嫌だ」発言をしているように、LINEでどれだけ盛り上がっても実際のあなたがダメだったら失敗するんです。
現実との差について、うまい例えが見つからないのですが…例えば、あなたがものすごい巨乳好きで、巨乳の女性のみにアプローチを掛けていたとします。
で、うまい具合にLINEのやり取りも続いて、「デートしましょう」という流れになって、会って、ウホウホになりながら脱がせてみたら…こんなことになっていたらどうでしょうか↓
※ランジェリーメーカー『ワコール』のブラジャーのCMです。
はい、どうでしょうか。それでも彼女を愛せますか?
容姿だけでなく、LINEテクニックも同じです。このテクニックでは、相手の女性はあなたと「LINEで楽しくやりとりできる」ことに魅力を感じて、「あなたに会いたい」と思うのです。なので、実際に会ったあなたがつまらなかったら、どれだけLINEテクニックを磨いても、最終的にダメになるんです。
あなたの最終的な目標は、LINEテクニックを高めることですか? それとも、相手の女性を落とすことですか? 前者なら「激モテLINE術」で事足りるかもしれませんが、後者なら、会話力の強化も視野に入れて教材を選んでいかないといけません。
そんな理由で「激モテLINE術」冒頭や、上記「NET SPIRAL」の記事でも「LINEよりも最初に会話力を上げることが必須」と力説しているわけです。
それでも良くわからない人は、自分に置き換えて想像してみましょう
「いやでもLINEテクニックを磨けば、現実でも仲良くなれるんでしょ?」と、良くわからない方はもう一度しっかりと、自分に置き換えて考えてみましょう。
例えば出会い系サイトですごく明るくて楽しい女の子と話が盛り上がって、LINEに移行したとしますよね? で、お互いに意気投合して「会おう」ってなったら、まあ、普通に会いますよね。
…でも、その女の子が実はすごく無口で、何を話しかけても反応が無くて、着てる服も髪型も変だったらどうですか? 印象は変わりませんか?
で、あまり手ごたえを感じないデートだったとして、帰宅してスマホ見たらLINEにスタンプいっぱいのキラキラしたメッセージが来てたら、ギャップに引きませんか?「この子何考えてるんだ?」「二重人格?」って不安になりませんか?
しかもその時、その子以外に別の可愛い女の子とLINEのやり取りをしていたら…そっちに乗り換えようという気にはなりませんか?
女性側も同じです。LINEのやり取りと実際のあなたが違っていたら、すごく「きもちわるく」感じます。だから、「激モテLINE術」を再現しようと思ったら、まずあなたを変えて行かなくてはいけないんです。
上で引用した、
対面では会話下手な男性であっても、LINEであれば会話が凄く楽しい!と思われることが可能です。
という販売ページの言葉には、説明が足りていません。正しくは、対面では会話下手な男性であっても、LINEであれば会話が凄く楽しい!と思われることが可能です。ですが、あなたとLINEの中のあなたのキャラがあまりにも違っていた場合、実際に会うと失敗する可能性の方が高くなります。です。
この教材をオススメできる人・できない人
「激モテLINE術」がオススメできない人
まず大前提として、自分が会話下手・恋愛下手であることを認識しているのなら「激モテLINE術」はまだ手に取るべきではありません。これではなく、「モテ会話マスタープログラム」を先に手に取るべきだと思います。
なぜなら「激モテLINE術」であなたが目指すキャラは「ユーモアのある明るいS」であり(あくまで私個人が教材を読んで抱いた印象です)、実際に彼女と会った時にギャップがあると引かれる可能性の方が高いためです。
また、真面目系の男性にもあまりおすすめはしません。というのは、この教材では「相手の女性を笑わせることを目的」にしているものが多いからです。
どういうことかというと、教材では、
我々は女の子の友だちの中でも、最上位に面白ェヤツという称号を手に入れないといけない。
と述べており、「最上位に面白ェヤツ」になることが求められます。ですがこれは、ある条件下においては逆効果となります。
仮に、あなたとID交換をした女性が「あなたの真面目なところ」に魅力を感じていたとします。その時に、この教材内で推奨されている「最上位に面白ェヤツになるテクニック」を使ってしまうと、「あれ、真面目そうなところが好きだったのに…実はそうでもないんだな」とせっかく感じさせていた魅力を自分自身の言葉で帳消しにしてしまい、既読スルーされる可能性が高くなるためです。
これを踏まえると、「TAV」との相性が最悪であることがわかります。現時点で「TAV」を軸教材にして「口説かないテクニック」を学んでいる人は、それと本っっっ当に正反対のアプローチとなりますので、避けた方が無難です。
「激モテLINE術」をオススメできる人
まず、チャラい人。軽い人。明るい人。人を笑わせる事が好きな人。こういった方は、おそらく買って損が無いと思います。
こういったタイプの方であれば、女の子と「友達」からLINEをスタートすることが可能でしょうし、それまで全く効かなかった「笑いのアプローチ」を正しい方向に使うことができます。
次に、チャラくなりたい人。軽くなりたい人。明るくなりたい人。人を笑わせたい人。こういった願望のある方も「モテ会話マスタープログラム」から始めて「激モテLINE術」に進むことで、自分の望む人物像に近づくことができます。
「激モテLINE術」で効果が出るのは、こういった「口下手・恋愛下手でない方」です。繰り返しますが、自分が会話下手・恋愛下手であることを認識しているのなら、教材内でも推奨されているように「モテ会話マスタープログラム」を先に手に取るべきです。
以下、採点で評価してみます。
ありすが採点しました
価格は適切か?
12/20点
正直ちょっと高いです。使える男性・女性のタイプもやや限定されており、あまり万人向けではないため、高いと感じました。
ちなみに、販売社であるKABUTO事務局さんのメール対応は非常に丁寧です。営業時間外であれば翌営業日以内に返信がされ、営業時間内であれば1時間以内にお返事が来ることもありました(出水さんのサポートに関しては、私に「女性にモテない悩み」が無いため受けたことがありません)。
また、教材内容は、販売ページには「PDF:50ページ」と書かれていますが、「48ページ」の誤りです。文章は行間の余白がほとんどなく、かなり詰め込まれているのと、口語文のようなスタイルで進みます。
ネタバレしない範囲で一部文章表現を引用してみると、
めっちゃ盛り上がるトークのスキルを身につけて、LINE だけで女の子とすんげー仲良くなって、最終的にはデートの約束までいくのだ。
とか、
これから授ける知恵を用いれば――、
初対面同然の女の子に「おれそんなんじゃないから、だいじょぶだから」と安心させ、めっちゃ笑わせ、毎日トークをやり取りしてく中でまたずいぶんと気安くてケッコ ーな関係を築き、そこでさらにめっちゃ笑わせたり乗せたりして光速チャット状態などにもちょいちょい持ち込み、女の子を朝から晩までトークから抜け出せなくしてしまった挙句「てゆうか、もう会わない?」みたいなことを向こうから自然に言い出しかねない状態にまで仕立て上げる――。
ことが可能になるのだ。
というような文章です。
これを読みやすいと取るか、読みにくいと取るか、正直人によると思います。個人的には、最初こそ読みにくかったですが、ある程度読み進めると慣れてきて読みやすくなりました。
販売広告は適切?
14/20点
教材は「5日間で狙った女性に急接近できる」とのうたい文句がありますが、上手く決まれば、確かに5日間ほどで結果が出てくるかもしれません。が、それは上で述べたように「キャラがはまった場合」ですので、万人受けはしないように思います。
2重価格表示、ワンタイムオファーといった景品表示法違反などは特に見当たりません。
非モテ男子でも再現可能なテクニックか?
12/20点
やや困難です。というのは、非モテとされるレベルの男性がこの教材を読んだ場合、「女の子との距離感に合ったセリフを使え」とか「楽しいトークを心がけろ」等の解説に対して、「それがわからないから困ってるんだけど?」といった印象を抱きやすい内容です。
デートの約束までは、教材通りに行えば不可能ではないと思います。ただ、会話力を身に付けていないと、次につながっていきにくいテクニックです。
余談ですが、教材発売日である2015年5月1日から17日までは、期間限定特典として「必勝LINE交換 ~9パターンの会話例~」という動画特典が付いてきます。
ID交換をするためのテクニック、だそうですが「学んだ気分になれるような動画」でした。正直「そんなに難しく考えなくても、普通に会話して、ID訊かれれば交換くらいするよ?」と感じました。
まずID交換に関してですが、自分自身と周囲の女性を見渡していて思うのは、IDくらいなら嫌いな人でない限り、聞かれれば誰にでも教えます。なぜなら、その場の空気を悪くさせたくないと思うのと、LINEでは「ブロック」が出来るからです。パーティー・出会い系・お見合い系など、相手の男性が初対面であればあるほど、とりあえずは教えます。で、気が合わなかったら静かにブロックするのが女性です。
逆に、職場の同僚や同じサークルなど、頻繁に顔を合わせる相手だった場合は、非常にブロックしにくいです。でも、教えます。やっぱり、その場で気まずくなりたくないからです(あなたがものすごく嫌われていれば話は別です)。
なので、それまで一言も話したことが無かったとか、服が不潔すぎて生理的に無理とかでない限り、ID交換は「訊かれれば」します。特典では9パターンの会話動画を出していますが、正直どんな会話でも構いません。9パターンしかないわけではありません。
次に、特典の9パターンは全てロープレ動画なのですが、基本的に話が盛り上がったところでついでのようにID交換をしています。ですがそこに行きつくまでの「どうやって話を盛り上げるのか」「どうやって相手の女性を楽しませるのか」といった細かい部分の解説は一切されていません。
ですので「激モテLINE術」の教材内でも推奨しているように「モテ会話マスタープログラム」を視聴してからでないと若干会話のポイントが理解しづらい傾向にあります。
つまり、この教材は非モテの恋愛初心者の方向けというより、女性と楽しく会話できるスキルが身に付いた男性向けなのです。そういった男性が更なる恋愛テクニック向上の為に手にする教材という印象でした。
応用可能な力が身に付くか
12/20点
基本的に、ワンパターンです。
ユニークさに特化したLINEテクニックを磨いて行きますので、あなたが女性から「真面目」と思われていたり、「TAV」を習得中であったり、あなたが40~50代で相手の女性が20代だった場合、好印象を抱けるかと言うと正直かなりキツイです(すみません)。
あらゆる女性のタイプに効く応用力を身に付けたいのであれば、「恋愛メール大百科」の方がオススメです。
女性がされて嬉しいテクニックか
14/20点
テクニック自体はそれほど悪くありません。確かに楽しいですし、気分も盛り上がります。
ですが、「LINEテンプレート~女性に好かれる会話術~(上杉りゅう)」のレビューや、「激モテLINE術」内でも述べているように、このテクニックが本当に効くかどうかは、正直、相手の男性に抱く好感度にかなり左右されます。友人レベルの男性であればやり取りをしていて楽しいですし、それに満たない男性であれば、同じことをされてもキツイだけです。
例えばちょっと想像してみて欲しいのですが、「おはよー」っていう一行のLINEが来ていたとします。で、それが好きな女性からだったらものすごくうれしいですよね?
でもそれが会社の苦手な上司からだったら?
掃除のおばちゃんからだったら?
ストーカー気味の同僚女子からだったら?
それぞれの印象がまるで違ってくると思います。
「激モテLINE術」に限らず、LINEテクニック教材って確かに言ってることは間違ってないんです。けれど、女性として(というか男性もそうだと思いますけど)本当に重要なのは「何を送るか」じゃなくて「誰が送るか」なんです。
だから、「激モテLINE術」では、口下手男性にはまず「モテ会話マスタープログラム」から始めることをオススメしているんです。これに関しては、私も同意見です。
教材内のLINEのやり取りは、女性とある程度仲良くなっていないと引かれるテクニック、あなた自身の明るいキャラが確立できていないと使えないテクニックがほとんどですので、ある程度会話力が付いてから購入したほうが無難です。口下手のままでは「LINEテクニックだけ上手くなって、デートで毎回惨敗」という結果につながってしまいます。
また、一部テクニックに関しては「仲の良い男性からでも、これをされたらかなり引く」ものや「かまってちゃん」のような言動を推奨するテクニックが平然と紛れていたりという、初心者泣かせのトラップが多いので、教材としてはあまり強くオススメはできません。
結論!ありすの評価は?
66/100点
決して悪くはない教材なのですが、万人受けするかというとそうでもないので、恋愛初心者向けにレビューしている当ブログ、「モテ道」ではあまり強くオススメできません。
上にも書いたように、【チャラい人。軽い人。明るい人。人を笑わせる事が好きな人。】こういった方が自身のLINEテクニック向上の為に手に取るのが本教材「激モテLINE術」です。
それ以外の【チャラくなりたい人。軽くなりたい人。明るくなりたい人。人を笑わせたい人。】は「モテ会話マスタープログラム」から始める方が無難ですし、どうしても面白いキャラになりきれないという方は「恋愛メール大百科」の方が良いです
特に「恋愛メール大百科」を先に読んでおくことで、「激モテLINE術」のダメな部分、使うと引かれる部分がわかるようになります。
■参考記事:
>>恋愛メール大百科(相沢蓮也)の特典付きレビュー
「激モテLINE術」は【チャラい人。軽い人。明るい人。人を笑わせる事が好きな人。】がLINEテクニック向上のために手にする中級者向け教材。初心者は迷わず「モテ会話マスタープログラム」か「恋愛メール大百科」を手にしましょう。
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