「悪魔の手引書(蔡 東植)」が経験者向け教材だったのでレビュー

前回の「LEVEL ZERO」に引き続き、会う人すべてを魅了する恋愛コンサルタント:蔡東植さんの教材をレビューします。今回は、恋愛テクニック教材「悪魔の手引書」のレビュー依頼をブログ読者様からいただいていましたので、こちらをレビューします。

蔡東植さん著の恋愛系情報商材「悪魔の手引書」の公式サイト

長くなるので最初に結論を書いてしまいますが「悪魔の手引書は経験者向け教材」です。初心者は間違っても手を出すべきではありません。

教材内に書かれているテクニックそれ自体は「あ、これ良い!」と思えるものも多かったのですが、当ブログ「モテ道」は恋愛超初心者様向けに運営しているブログです。そのため「初心者の人にとってこの教材は良いものか?」と考えると、どうしても評価は伸び悩みました。以下でその理由を書いてきます。

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悪魔の手引書って何?

「悪魔の手引書」は、NLP(神経言語プログラミング)を学んだ恋愛コンサルタント:蔡東植さんによる、心理学系の恋愛テクニック教材です。

「恋愛初心者が恋愛の悪魔になる」ということをコンセプトにしており、かつて恋愛に悩んだ著者が、どの様なテクニックを使って、女性を落とせるようになったのか、その詳細をまとめてあるとのことです。2009年末から2011年初めまでは販売停止されていたようですが、現在では販売再開されています。

教材そのものについては、3部構成+特典となっています。2007年の発売当時は1部構成でしたが、翌2008年と2009年に1部ずつを追加したバージョンアップを行っていますので、2015年6月時点での教材ダウンロードサイトはこんな構成になっています↓

蔡東植さん著の恋愛系情報商材「悪魔の手引書」の購入者専用サイト

前回レビューした「LEVEL ZERO」はマインド強化に特化した教材でしたが、「悪魔の手引書」は女性を実際に落としていくテクニックに特化した教材、という印象です。

「悪魔の手引書1」で基礎的な恋愛の心理テクニックを解説し、2、3と進むにつれて、より具体的かつ高度な心理誘導のテクニックが解説されています。女性を落とす一連の流れが解説されているわけではなく、状況別・目的別にテクニック解説が細分化されています。なので、読み手が受ける印象としては、テクニック集やテクニック辞典、といったものになります。

ページ数は「悪魔の手引書1」が147ページ、「悪魔の手引書2」が53ページ、「悪魔の手引書3」が61ページ、それに特典が52ページの、計313ページです。テキストは適度に行間も取られていて、読みやすい印象です。

蔡東植さん著の恋愛系情報商材「悪魔の手引書」の教材内容

「全部テキストで読みにくい…音声が欲しい!」という人には、音声版も用意されています。「悪魔の手引書」購入後に現れる「悪魔の手引書音声版:特別限定案内」のリンクから、有料にて購入可能です。ダウンロードサイトから買うとかなりの高額ですが、この「特別限定案内」から買うと、半額以下です。

ただ、この「特別限定案内」には「このページは特別なスクリプトがかけてありますので、一度だけの特別なオファーとなります。」と書かれているにもかかわらず、普通にブラウザの履歴から何度でもアクセス可能です。アドレスを知っている人は、打ち込めば簡単にアクセスできます。スクリプトが壊れているのでしょうか、心配です。

ただし、イケメンに限る

教材そのものの評価はどうなのかというと、「ただし、イケメンに限る」みたいなテクニックです。そもそも、本教材は「何をしゃべったらいいのかわからない」「どうすればモテるのかが分からない」といった恋愛初心者を対象としていません。

教材内でも、著者はこんなことを言っています。

もてるためには色々戦略が必要です。
しかし、当たり前に考え付く項目を情報商材に纏めていたら情報商材の意味がありません。
本当に一般書籍で十分ですから、わざわざ盛り込む必要はないのです。

「当たり前に考え付く項目」とは、部屋の状態や車の状態、デートコースといったものです。

そのため「それもわからない」という人は、これらの答えが分かってから購入したほうが無難です。ですので、教材対象者は必然と「ある程度の経験と知識を備えた恋愛中級者(=狙った女性とは、ほぼいい雰囲気になれる人)」ということになります。

テクニックそのものも確認しましたが、女性にとって恋愛対象外認定されている人がやると、かなり悲惨な結果になるものが大多数です。本当に、もう声を大にして言いたいですが、これら「悪魔の手引書」のテクニックを使うときは、女性から恋愛対象認定されていることが必須条件です。絶対に早まって使わないようにしてください。

かといって、テクニックそのものが悪いわけではないんです。何というか…恋愛対象認定されている人がやれば、効果はあるんです。「半自動的に女性の恋愛感情が乱れるESCALATION」のレビューでも同じことを書きましたが、女性側としては、好きな人からのアプローチはわりとどんなものでも乗れますが、嫌いな人からのアプローチは、それが正解だったとしても全く乗れないんです。

「そんなことないでしょ? テクニックが良ければ惚れるはずでしょ?」という方にお伺いしたいのですが、初老で肥満体型で体臭きつくてロリータファッションで毛深い女性から、太もも・胸元チラみせテクニックを仕掛けられたら惚れますか? おそらく、嫌悪感の方が先に出るのではないでしょうか。恋愛対象認定されてないと意味が無い、というのはそういうことです。

なので、「全く関心を寄せられてないけど、このテクニックで一発逆転を狙おう」とか思って、本教材のテクニックを使ってしまうと…おそらく相手の女性からはシカトされて終わります。

恋愛の総仕上げとなる心理テクニック

個人的な印象ですが、こういったNLP(神経言語プログラミング)を使った恋愛テクニックは、より恋愛の深みを追求したい人向けの、いわば恋愛の総仕上げとなるテクニックだと思います。

たとえばですけど、よく料理の上に緑のハーブが乗ってますよね? 

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これ、残しちゃう人もいるので、別に料理全体としては「無くても良いもの」なんですよ。大切なのは料理の味ですから。でも、あることで香りも良くなるし、見た目の色合いのアクセントにもなる。だから料理としては必須じゃないけど、あるとより良くなる。

「悪魔の手引書」で解説されているテクニックも、そんな印象です。恋愛初心者にまず大切なのは「悪魔の手引書」で解説されているようなテクニックではなく、そもそもの基本となる「会話テクニック」。その会話テクニックがしっかりしてこそ、「悪魔の手引書」で解説されているような恋愛テクニックが生きてくるわけです。

ですので、私個人の意見ですが、恋愛初心者にとっては、恋愛のアクセント要素である「悪魔の手引書」は必須ではありません。ですが、恋愛をより深くマスターしたい、もっと深いテクニックを使ってみたい、という恋愛中級者以上の方にはオススメできます。

以下、採点で評価していきます。

ありすが採点しました

価格は適切か?

三つ星の評価 12/20点

恋愛初心者にとっては高く、中級者以上の方にとっては適切だと思います。

ただ前述したように、音声版が別料金となっています。音声版を割引なしで買ってしまうと、総額がかなり高額になってしまうので、あまり適切とは言いにくいです。

販売広告は適切?

三つ星半の評価 14/20点

「恋愛初心者」という表現があちこちに出てきますが、本教材は初心者向けではありません。

著者も教材内で言っているように、一般書籍にあるような「当たり前の項目(=恋愛初心者が学ぶべき項目)」にはほとんど触れていません。教材1冊目の1章がそれに該当するのかもしれませんが、正直「モテ会話マスタープログラム」の方がわかりやすいです。

また、購入後に現れる「特別なスクリプト」のページは、何度でもアクセス可能です。煽り文句でないとすると、スクリプトが壊れていることになりますので、早めに対処頂きたいです。

非モテ男子でも再現可能なテクニックか?

二つ星半の評価 10/20点

やや困難です。

「悪魔の手引書1」の第一章で初心者向けノウハウを書いていますが、重要部分のポイントのみをささっと書いたような印象に加え、「ええ!!??」とイマイチなノウハウも平然と含まれていましたので、初心者にとってはそれほど丁寧なつくりにはなっていません。

恋愛初心者が「悪魔の手引書」を使いこなそうとする場合、恋愛の基礎体力から付けていかないと使いこなせませんので、まずは「恋愛初心者のための教材選定ガイド」からご自身にあった教材を選び、その教材をマスターしてから手に取った方が無難です。間違っても初心者が手にする教材ではありません。

応用可能な力が身に付くか

三つ星の評価 12/20点

本教材はテクニック集です。ですので、応用可能な力…という意味ではあまり身に付きません。

教材のテクニックは、状況・目的に合ったテクニックがそれぞれ解説されています。ですので、その状況や目的から外れてしまった場合に応用を効かせられるかどうかは、正直本人のセンス次第としか言いようがありません。

「悪魔の手引書」は恋愛の基盤部分を強化する教材ではありません。既に出来上がった恋愛の基盤があることを前提として、実践で使えるテクニックをパターンごとに解説している教材なので、応用という意味での評価はどうしても伸び悩みます

女性がされて嬉しいテクニックか

三つ星の評価 12/20点

正直、好きな人にされれば嬉しいし、嫌いな人だと嫌なテクニックです。テクニック云々というより、あなたが女性からどう見られているかにかなり左右されます。

何度も言いますが、「悪魔の手引書」のテクニックを使うときは、相手の女性から恋愛対象認定されていることが必須条件です。「恋愛初心者のための教材選定ガイド」でいうと、WMP→モテ会話→ガールズマインドハッカー、までマスターしていることが条件になります。

気になった女性とはある程度いい雰囲気までいけるようになった! というレベルにある人でしたら「悪魔の手引書」のテクニックを使って、相手の女性とより親密になれる可能性が高いので、おすすめできます。

結論!ありすの評価は?

C級評価教材のロゴ 60/100点

「恋愛初心者にとってはC級、恋愛中級者にとってはA級」の教材です。

やはり、ある程度の恋愛レベルがある方でないと、かなり厳しいです。テクニックそのものは私が見ても悪くないですし、著者の蔡さんのメール返信も速い(即日)ので、詐欺とかいうレベルでもありません。

余談ですが、蔡さん本人と会った、という方のブログやコメントをあちこち見ていると、会った人のほぼ全員が蔡さんの人間性に惚れています。

「すごく優しい人でした」
「会えてよかったなーと思いました」
「エネルギーに満ち溢れたオーラを放っています」
等々…

こういったコメントを出している人がその後モテるようになったのかはよくわかりません。ですが、とにかく蔡さんと会えて、その人間性の大きさを感じ取れたことをものすごく喜んでいることがわかります。

蔡さんって自己啓発プログラムの人だっけ? と思うほど、固定ファンが付いています。「この教材読んでもモテない!」と怒っている人はネット上ではあまり見かけません。

なぜだか、私にはわかります。教材を読んでいるうちに、「こんなに素晴らしい人の作った教材だから、間違っているはずがない」というマインドセットがかかるからです。私自身、こんなに素晴らしい人の教材だから、きっと私自身が理解していない魅力があるに違いない! とか思ってます。

●●という資格を持っているとか、▲▲という素晴らしさがあるとか、■■という特技があるとか、教材やネット上には蔡さん賛美の文章が並んでいます。で、それを読んでいるうちに「こんなに素晴らしい人が教材を書いているのか」「わたしももっと頑張らないといけないな」とか思ってきます。しっかりと心理誘導されています(で、教材を採点していて我に返るのですが)。

なので、私も見事にハマったように、心理誘導という面では確かな実力をお持ちの方です。くどいようですが、こういった心理誘導テクニックは「恋愛の基礎」が身についていないと再現困難ですので、恋愛初心者の方は「悪魔の手引書」にいきなり手を出すのではなく「初心者向け教材」から始めてください。

●まとめ●
蔡東植さんの「悪魔の手引書」は経験者向け教材。恋愛初心者は「恋愛初心者のための教材選定ガイド」で初心者教材を選んだ方が無難です。

※C級教材のため、当ブログからの購入リンクは貼っておりません。

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