冗談を言えばモテる?「ZONE TALK(出水聡)」だと遠回りなのでレビュー

女性を楽しませてモテる会話術教材『ZONE TALK』を読み終えましたのでレビューします。販売ページのキャッチコピーを見た時から「なんか違くないか?」とは思っていたのですが、記事ネタのために購入しました。

本教材『ZONE TALK』は「女性を楽しませてモテる」ことを目的としていますが、当の女性側からするとちょっとズレている気がしました。ユーモアとモテに関する考察は『ユーモア・コミュニケーション』のレビュー記事でも行いましたが、もう少し補足を加えつつ、教材をレビューしていきたいと思います。

女性を笑わせればモテる?

『ZONE TALK』販売ページには

冗談で一度も人を笑わせたことのないセンス無しの男性でも、コレですぐに2人きりで女性を思いっきり笑わせた!

最もモテる楽しい男性になって、人生を大逆転させるトーク術。

このように書かれています。
こういった文章を読むと「女性を笑わせる→モテる」という解釈ができます。それは確かに間違っていないのですが、イマイチ正解だとも言い切れません。

と言うのは、会話において、女性が心からの笑顔になる時(=会話を楽しめている時)を大きく分けると、

  • A:相手の冗談や面白い話で笑う(受動的)
  • B:自分の考えや体験を気持ちよく話せて笑う(能動的)
  • C:安心や信頼感(相互)

の3パターンくらいあることに加え、このうち恋愛感情に結びつきやすいのはC→B→Aの順番だからです。

男性に恋愛感情を抱くきっかけは各女性で個人差はありますが(ものすごくお笑いが好きで好きで仕方がない子とか)このあたりを「私:ありす」の心情を一つのサンプルとして書いてみます。

A:相手の冗談や面白い話で笑う(受動的)

テレビでお笑い芸人のネタを見たときと同じような感覚です。単純に「あー面白い」と思っているので、当然ですが恋愛感情は全くありません。

冗談を言ってきた相手に対して「この人面白い人(=良くも悪くもユニークな人)だな」とは思いますが、「好きになっちゃうかも」とは微塵たりとも思いません。M-1グランプリを見て、視聴者や観客が出演者に恋心を抱かないのと同じことです。

相手と付き合うことがゴールである場合、冗談はメインで使っていくべき会話テクニックではありません。メインで使うべきなのは後述する「恋愛を意識させるトーク」であり、冗談はスパイス程度で充分です。

友達同士の会話や、ただ場を盛り上げることが目的であれば、冗談メインでも使えます。「ムードメーカー」の立ち位置になりますので、マイナスイメージにはなりません。

ですが、恋愛を目的とする場合に必要なのは「相手の女性を翻弄させること」なので、冗談メインでは弱いのです。上手く女性を翻弄している男性は「この人のこともっと良く知りたいな」と女性から興味を引かれますが、冗談ばかり言っている男性は「なんか面白い人だなあ」という認識で止まります。

■参考ページ:
>>「友達止まりの男性」と「彼氏候補の男性」の違いについて

B:自分の考えや体験を気持ちよく話せて笑う(能動的)

女性は話好きな生き物。という言葉は、一度くらい聞いたことがあると思います。

確かに、口数の多い子、少ない子はいます。ですが、重要なことはそこではなく「女性は、相手に自分を理解してほしいと思っている」だということです。「話し好き」と言うのはつまり「自分を理解してほしい」「私の話を聞いてほしい」「そうだね、と共感してほしい」と思っていることを言い換えただけにすぎません。

口数が多かろうが少なかろうが、「相手に自分を理解してほしい」という思いはほとんどの女性に共通していると言っても過言ではありません。

そのため、女性の気分は「相手の話を聴いている時 < 自分の話をしている時」で高まります。男性もおそらくそうだと思いますが、相手の自慢話にうんうん相槌を入れて聞いている時よりも、自分の武勇伝を気持ちよく語っている時のほうが快感度は高いと思います。女性も同じです。

特に、男女が席を共にした場合、男性側が自分語りをすることは非常に多いパターンです。多すぎて、女性向けの恋愛指南書には「男性が自慢話をしてきたら『すごい!』『さすがですね!』と褒めましょう」みたいなことが書かれています。

女性の話になんて、男性は耳を傾けません。男性は女性に対して、いかに自分が凄いか、いかに自分が他よりも優れていて個性的かをアピールするので、女性側もそのパターンに慣れてしまっています。

だから、女性側の話に耳を傾ける男性が現れると、「この人は他の男性と違う!」と簡単に一歩リードすることが出来るのです。『モテ会話マスタープログラム』や『ガールズマインドハッカー』はこの手法を使っており、実際にこの手法で彼女が出来た、という人もいます。

C:安心や信頼感(相互)

恋愛に直結する笑いがこの「安心や信頼感」です。上で「翻弄させることが大切」と書きましたが、この「安心や信頼感」が土台であり、その上に「翻弄させる」という柱が建っているイメージです。安心や信頼感を得る事=恋愛対象認定されることなので、安心や信頼感がないといくら翻弄させても無意味に終わります。

この安心や信頼感、というのをもうすこし細かく書いてみると、「この人は危険人物じゃなさそうだな」という女性側の認識、です。

例えばですが、初対面の相手とパーティーで出会い、身だしなみや立ち振る舞いにも嫌なところが無い、相手と会話をしてみると丁寧な物腰で悪い人じゃなさそうな気がしてホッとする…時に出る安心の笑顔、がこれです。女性が「あなたを見て『この人悪い人じゃなさそう』と緊張感がふっと緩んだときに出る笑顔」です。

そんなわけなので、いくら相手に冗談ばかり言われても、あなたの人間性がイマイチよく見えないので、人としては面白いとは思われますが、恋愛感情を抱かれるまでは至らないのです。

女性に会話で恋愛感情を与えるためには、「危険人物ではない、ということをわからせるための安心や信頼感」の上に「女性の気持ちを翻弄させるトーク」が必要です。一目ぼれなどの場合はこの限りではありませんが、会話で恋愛感情を抱かせるための基本パターンはほとんどがこの手順です。というより、このパターン以外を私や周囲の女性達を見ていてもあまり見かけないので、異なるパターンがあればこっそりとメールでお知らせいただきたいと思います。

それらを踏まえて、本教材『ZONE TALK』をレビューしていきたいと思います。

『ZONE TALK』ってどんな教材?


人との会話で盛り上がり、「何を言っても笑ってしまう状態」を経験したことのある人はいると思います。本教材『ZONE TALK』は、そういった「何を言っても笑ってしまう状態」の会話をデートで再現できることを目的とした、ユーモア系会話教材です。決して「芸人のように面白い冗談を言う教材」ではなく、「相手と冗談で笑いあえる教材」ですので、お間違えのないようお気を付けください。

著者は株式会社KABUTOの出水聡さん、当ブログにおいて残念教材からA級教材まで、様々な評価の教材を世に排出している方です。


教材は、購入者専用サイトから入手します。用意されているものは、

  • PDFテキスト(【基礎編】56ページ、【実践編】48ページ 計104ページ)
  • 実録動画(各章ごとに数分ずつ、計1時間29分32秒)

の2種類です。

教材は、テキストがメインで進んでいきます。テキストには各項目ごとに動画へのリンクが示されており、文章で笑いのノウハウを学んだあと、まとめとして著者の実録動画を見て実際の流れを確認する、という仕組みになっています。

動画は購入者専用サイト上での視聴が可能なほか、MP4でもダウンロード可能です。

ちなみにこの動画は『出水聡の口説きプレミアム会員プログラム』などで配信されている数時間の実録動画から、テクニックを使用した部分のみを抜き出したものです。そのため、一つ一つが数十秒~十数分と短めなので、効率よくサクサクと視聴していくことが出来ます。

教材の内容は、というと、まず女性を楽しませるための準備と心構えの解説から始まり、「何を言っても笑ってしまう状態」にするためのノウハウが語られます。その後、著者も使っている様々な笑いのテクニックを解説し、女性との会話で様々なパターンの笑いを提供できる能力を身につけていきます。

と、これだけ見ると冗談が苦手な初心者にも手厚く解説してくれそうな良い教材、という印象なのですが、個人的には正直イマイチだと思っています。

「ZONE TALK」をしなくてもモテるんじゃないか説

テキストでは、著者がこれまで行ってきたジョークに関する解説が記載されているのですが、なんというかイマイチピンとこないのです。

笑いを文章で解説すると面白くなくなる、というお決まりの話ではなく、致命的なことに著者のジョークそのものが面白くないので、これでモテるようになるのかがかなり疑問です。タイプとしては「旧・モテ会話マスタープログラム」のような、チャラい出水さんです。

動画を見ても、「●●なんすよぉ~」「△△じゃないすかぁ~」みたいな語尾を伸ばす話し方が気になり、イマイチ動画に集中できません。「リニューアル版・モテ会話マスタープログラム」ではこの話し方がだいぶ修正されていたのですが、それ以前の出水さんはこれほどまでにチャラかったのか…! とある意味目からウロコでした。

純粋に「楽しい会話」を目指すのなら「リニューアル版・モテ会話マスタープログラム」や「リニューアル版・Three Questions」を選んだ方が1000倍役立ちます。これらの教材では、「ZONE TALK」のようにイマイチな冗談を言っていないことに加え、会話全体の中で「どこでどのように」冗談を入れていくべきかなのかが、ロープレ動画を視聴することでしっかりと理解できるためです。本作『ZONE TALK』では冗談の解説は確かにされているのですが、動画がテクニックのみの部分を切り出した形になっているため、どのような雰囲気の時に繰り出せばよいのかが若干わかりづらくなっています。

そのため、本作が役立つのは『モテ会話マスタープログラム』や『ガールズマインドハッカー』といった会話教材を習得済みで、女性を楽しませるための基本的な会話の流れを実践できている人です。そういった人であれば、自分自身の会話の中でどこに「ZONE TALK」を差し入れればよいかが分かるため、スパイスとしての冗談のテクニックを習得することが出来ます。なので『ZONE TALK』は、間違っても会話初心者とか、口下手だとか、会話に自信の無い人が一発逆転を願って購入する教材ではありません。

また、テキストでテクニックを解説しているとのことですが、ダラダラ書いている印象を受けたことに加え誤字脱字も多いので、クオリティの低さを感じます。解説そのものもイマイチ抽象的なため、まとめとして示されている実録を見てもどうもピンとこない、という悪い意味での奇跡が起きています。その実録も今回改めて収録したものではなく、過去教材からの抜粋です。「リニューアル版・モテ会話マスタープログラム」や「リニューアル版・Three Questions」のように、本作専用のロープレ動画の収録がされなかったことが残念です。

ただし、『ZONE TALK』のような冗談を言うことで「この人、気さくな人だな」とか「話しやすそうな人だな」と思われるメリットは確かにあります。

お笑い芸人のようにオチのある話をしていくのではなく、女性との会話ではどのように冗談を組み込んでいくべきか、という内容ですので、「女性との会話で冗談が言えなくて悩んでいる」という人にとっては望ましい解説書かもしれません。

ただ、私からすると「女性を落とすのに、ここまでの冗談は言わなくてもいい」と思ってしまいます。『Subliminal Talk Master』や『ユーモア・コミュニケーション』のレビューにも書いたように、力を注ぐべきなのはユーモアよりも女性の心に響く会話です。

ユーモアは確かに場を和ませる効果がありますが、それだけで恋愛関係になることは考えにくいです。そのため、女性を落とすための会話をしたいのであれば、ユーモアは『モテ会話マスタープログラム』や『ガールズマインドハッカー』、『リニューアル版・Three Questions』といった教材内で解説されている程度のユーモアで充分なのです。

例えばですけどサッカーをする時、ユニフォームが勝敗を決定することはありませんよね? 勝敗は個人のサッカーテクニックで決まるのであって、ユニフォームのデザインの高さで勝敗は決まりません。

もちろん、素晴らしいユニフォームを着ることで、モチベーションが上がったり、自信を持って試合に臨めたり、ということはあるかもしれません。だからといって、試合に勝つためにユニフォームの着こなしを徹底的に高める選手はいません。個人の攻撃力・守備力を高めることにより、勝敗は決まるのです。

「モテるためにユーモアを向上させる」という言葉を聞くと、私は上記のように考えてしまいます。

以下、採点で評価していきます。

ありすが採点しました

価格は適切か?

8/20点

高いです。

「女性と笑顔で会話するための教材」という意味では、同社他教材の「モテ会話マスタープログラム」のほうがコスパも内容も良いです。

販売広告は適切?

8/20点

コレですぐに2人きりで女性を思いっきり笑わせた!

個人差あるのかもしれませんが、少なくとも私に関しては「思いっきり笑った」ということはありませんでした。

最もモテる楽しい男性になって、人生を大逆転させたトーク術

冗談が言えること=モテること、ではありません。楽しい男性、になることはできるかもしれませんが、あなたに恋心までは抱きづらい印象です。

「人生が変えたい」のであれば当ブログでも前例のあるこちらから始めた方が良いです。ご本人自ら「人生が大きく変わった」と発言されています。

モテる男性と、恋愛に悩む男性との決定的な違いが、『楽しい会話力』だったんです。

おしいです。
楽しさも確かに必要ですが、私自身の経験としては、決定的な違いは「翻弄させること」です。

お笑いが好きで好きで仕方が無い、という女性であれば「楽しさ」だけでどうにかなるかもしれませんが…少なくとも私と、周囲の女性達を見ているとそうでは無い気がします。

Q復縁にも活用できますか?
Aはい、場合にもよりますが、接点のある場合には効果があります。 ただし、全く接点がない場合などは、このゾーントークを使えない事情で、効果が発揮できません。

ちなみに、復縁に関する解説はありません。

Q女性を目の前にすると緊張して話が出来ないんです。それでも大丈夫ですか?
A安心してください。 あがり症の男性や極度に緊張してうまく話ができない男性は、とても多いです。 そんな方たちでも、すぐにマネて出来て成果を出せるプログラムとして開発されました。 そのまま使えるフレーズな会話の流れで、困った状況を打破できる方法なども盛り込まれています。

話ができないと無理です。
本教材で解説されているテクニックは「会話のスパイス」のようなものなので、そもそもの会話ができないと言う方は『モテ会話マスタープログラム』などの会話基礎教材からやり直したほうが良いです。

非モテ男子でも再現可能なテクニックか?

12/20点

本教材は「女性との会話がままならない非モテな人」には再現困難です。

教材で解説されているのは「女性と雑談程度の会話が出来ている人向けの、更に相手の女性を笑わせるためのユーモア会話」です。基本的な会話指南はありません。

口下手だとかあがり症な人では、冗談のフレーズを真似るところまでは行っても、その後の会話の展開ができずに終わることが目に見えます。

そんなわけなので、非モテかどうかと言うよりも「女性と雑談程度の会話はできるかどうか」が再現可能か否かの分かれ目になります。

応用可能な力が身に付くか

14/20点

身に付きます。

本教材では、著者がこれまで使ってきた様々なユーモアのテクニックが掲載されており、自分に合ったものを選んで使っていくことが出来ます。相手の女性に使ううちに自分に合うもの、合わないものの判別も自然とできていきますので、使っていくうちにどんどん「自分仕様」へと洗練されていきます。

そのため、本教材を片手にどんどん実践することで、笑いの応用力が高まっていくと考えられます。

女性がされて嬉しいテクニックか

14/20点

女性によってかなり好みが分かれると思います。あくまで私に関して、という話になりますが、このタイプのジョークは正直あまり好感を持ちません。加えて、出水さんの話し方もあまり魅力的とは言えず、このテクニック+この話し方でデートした場合、開始10分足らずで「あー…ウザい人に当たっちゃったな…」という印象を抱くことが予想されます。

私がモテ会話マスタープログラムの旧作をあまり好ましくないと感じたのは、まさにこの「チャラさ」が理由でした。リニューアル版では別人かと思うほどの紳士的な会話に変化してたのでオススメしているのですが、旧作を彷彿とさせるこの『ZONE TALK』の笑いのテクニックはあまり魅力的だとは思いません。

ただし、魅力的でないのはあくまで笑いに関しての部分だけであり、その他のいわゆる「食事中のエスコートぶり」にはかなり好感を持ちました。たとえば、女性におしぼりを渡したり、上着をハンガーにかけてあげたり、料理を取り分けてあげたりといったことは、一般的な男性は行ないません。行わないので、動画の中でこういったさりげないやさしさを見ると「これ、いいな」と素直に思えました。

そんなわけなので、ユーモアに関する部分はイマイチですが、それ以外のエスコートに関する部分は「良い!」と言えるものだった…というのが個人的な意見です。

結論!ありすの評価は?

56/100点

本教材『ZONE TALK』は女性との会話の中で冗談で笑いあえることを目的とした教材です。そのため、既に女性と雑談できるとか、『モテ会話マスタープログラム』習得済みだとか、そういった「会話の基礎力」の付いている人であれば、購入してみるのもいいかもしれません。「冗談の言える楽しい人」と認定されるので、好感度は高まります。

ただし、女性を「落としたい」とか「惚れられたい」ということが目的でしたら、こういったユーモア系の会話教材だけでは弱いです。本教材『ZONE TALK』に関しても、解説されているのは「いかに女性を会話の中で笑わせるか」といった内容であり、その場の雰囲気を良くたり冗談で笑わせたりすることはできるかもしれませんが、肝心の「女性があなたに対して恋心を抱く」という目的をクリアするには弱いのです。

女性があなたに恋心を抱くために必要なのは「翻弄」です。表面的な笑いだけではなく、女性の心に入っていくような会話をしないと効果が無いのです。

ユーモアだけで女性が落ちるということはあまり考えられません。私自身に関しても、冗談だけを言ってくる男性に対して恋心を抱いたという経験は皆無です。これまで私が好きになってきたのは、『モテ会話マスタープログラム』や『ガールズマインドハッカー』で解説されているような会話術を駆使してくる男性です。もしあなたが「楽しい人」と思われるだけでなく「惚れられたい」と思っているのであれば、『ZONE TALK』よりも前出の基礎会話教材を選んだ方が賢明です。

※残念教材のため、当ブログからの購入リンクは貼っておりません。

●まとめ●
『ZONE TALK』は会話の基礎力がある人が女性から「楽しい人」と認識されるための教材。ただ、教材内で解説されているユーモアの数々は、女性によってかなり好き嫌いが分かれるので注意が必要。

「楽しい人」と思われることに加えて「惚れられたい」と思うのであれば、『ZONE TALK』よりも『モテ会話マスタープログラム』で「楽しい会話」の全体像を習得した方が無難。

『モテ会話マスタープログラム』で笑顔になる会話の基礎を学ぶ

女性 オススメ恋愛教材

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