「ユーモア・コミュニケーション~笑いの会話術~(山崎 秀隆)」のレビュー

レビュー依頼を頂いた会話教材「“あなたのファンがどんどん増える” ユーモア・コミュニケーション ~笑いの会話術~」を読み終わりました。

ユーモアに関する解説に特化した分かりやすい教材でしたが、「これでモテるかどうか」というと、ちょっと考える必要があるかなと思いました。

ご存知のように、当ブログ「モテ道」では 取り扱う全ての教材に対して「これで女性にモテるのか」という判断軸からの評価を行っています。そのため、恋愛系でない教材の評価は超優良級でない限り、どうしても伸び悩みます。一般的なレビューサイトとは違った評価になりますが、詳細をレビューしていきたいと思います。

※2017年2月26日販売終了です。

20150521

「ユーモア・コミュニケーション」ってどんな教材?

「ユーモア・コミュニケーション」とは、会話が続かない・話すことが無い・楽しい会話が出来ない、という会話初心者に、ユーモアや笑いを取り入れたコミュニケーションの方法を解説する「ユーモア系会話教材」です。恋愛に特化している訳では無く、ビジネスや日常で使える「一般的なユーモアある会話」の解説が行われています。

教材著者はクヌム・カンパニー(※注:このレビュー記事を書いた2015年には会社のサイトがありましたが、2017年には会社サイトそのものが消滅しています…)代表の山崎秀隆さん。サラリーマン時代に人間関係で悩み、ユーモアある会話を取り入れたところ状況が好転。その経験から、会話や人間関係に悩む方を対象に、ユーモアある会話を身に付けていく個別コンサルも行っています。

教材は購入者専用サイトからダウンロードします。ファイルがいろいろ入っていましたので、並べてみます。

教材内容

本編PDFテキスト(全278ページ)

20150521-1

テキストは読みやすいように、章(テクニック)ごとに別ファイルになっています。全章を一気に読みたい人向けに全ページを一つのファイルにまとめたテキストも用意されています。

特典PDFテキスト

20150521-3

  • 会話実例集(22ページ)
  • 実践ステップ(8ページ)

会話実例集では「飲み屋」「日常・職場など」「電話」の3つの場面で使えるボケ&ツッコミの会話実例を紹介しています。

実践ステップでは、「教材を一通り読んだけど、何から始めていいのかわからない」という人向けに、何から始めればいいのかをレクチャーしています。

特典MP3音声

  • 『1日で3年分のコミュニケーション力を身に付ける方法』(17分34秒)
  • 26歳女性とカフェでの会話実録音声(計40分10秒/解説PDF:7ページ付き)

カフェでの会話実録音声、と表示されていますが、正確には「居酒屋での会話」です。そのため、周囲の人間の音声がかなり入ってきていますが、聞き取れないほどではありません。口説く会話ではなく、ごく一般的な「楽しい会話」の音声ファイルです。

また、その他の特典として、メルマガ読者のみに配布されているセミナー動画「会話の上達を阻む”5つの敵”を撃退する方法」(44分)と、テキスト「マネするだけで今すぐ笑いが取れるユーモア会話テンプレート集」(14ページ)も教材に含まれていました。

「ユーモア・コミュニケーション」の内容は?

教材はまず、ユーモアを生み出すためのマインド構築から始めます。その後、著者が分類した8パターンの笑いの解説と、それぞれの具体的な会話例を読み込みます。最後に仕上げとして、ユーモア会話をするために必要な相手との距離感や、盛り上がる話題の見つけ方、教材の実践方法…といった、ユーモア会話に必要な要素を学び、ノウハウは完結します。

教材全体の印象としては、ユーモアの繰り出し方や、人によって分類の違いこそ出てくるものの、基本的に一般的な恋愛教材の「ユーモア」の項目で良く見かけるような内容でした。販売ページに「本邦初公開」との表記がありますが、特別目新しいノウハウとも思えませんでした。

過去に「人を笑わせる会話術」で解説したように、どうしても笑いを追求するとある程度似通ってきてしまいます。そのため、「どこかで聞いたことあるな~」という印象はやはり否めませんでした。

また、笑いのパターンの数だけ見れば、「人を笑わせる会話術」や「ウケる技術 」で紹介しているパターンの数の方が圧倒的に多いので、笑いの要素を多く知りたいと思う方はこれらのほうが良いと思います。

そのほか、参加者からのQ&Aがメールで不定期に配信されてきますが、「恋愛ではなく、一般的なコミュニケーションに悩みを持つ初心者」の人しかいない印象です。「コレをやればモテる!」というよくある恋愛系のメルマガのような内容ではなく、本当に一般的なコミュニケーションを向上させるためのメルマガ、です。

しかし、「ユーモア・コミュニケーション」が秀でているのは、購入者がしっかりとユーモア会話ができるよう、行うべきことをきちんとステップごとに解説している点です。個人的な印象ですがこの点に関しては「人を笑わせる会話術」よりも丁寧に順序立てて解説している印象でした。

特別珍しい方法ではありませんが、これまでの自分とは異なる会話スタイルを取り入れていくにあたって、実行していきやすいスタイルを解説しています。

ですので、「モテたい」と願う方よりも、恋愛を抜きにしたコミュニケーション能力を高めていきたいと願う初心者の方向けの教材だと思いました。

モテるために面白いセリフが必要?

さて、「ユーモア・コミュニケーション」は、一般的なコミュニケーションに悩みを抱えている人のための教材であることが分かりました。では「ユーモア・コミュニケーション」はモテるためのユーモアも学べる教材なのかというと、必ずしもそうではないというのが私の個人的な意見です。

というより、それ以前の問題として「モテるためにはこのレベルのユーモアトークは必要だろうか?」と疑問を感じています。「ユーモア・コミュニケーション」は、人と楽しく会話がしたいと思う人向けの教材であり、女性にモテるための教材ではありません。

この点に関しては著者も認めており、女性との会話を収録した実録音声の補足テキスト内で

今回の会話は口説く要素は一切なく、普通に人と人との会話になります(恋愛を意識した場合は今回とは色々違ってきます)。

と述べており、本教材「ユーモア・コミュニケーション」は恋愛向きのユーモア会話テクニックではないと明言しています。

教材内で解説されていることは「いかにして相手を笑わせるか」「相手と冗談を言い合いながら会話するにはどうすればよいのか」といった内容に終始しており、「ユーモア会話をどのように駆使すれば女性を落とせるか」ではないのです。

そもそも、女性を落とすには面白いことを言わなくてはいけない、という事自体が、私からするとよくわからないのです。

もちろんナンパの声掛けや、女性とあまり打ち解けていない状態においては、面白いことを言って女性を笑わせて緊張感を解く…という効果があります。ですので、ユーモア系の会話を完全に否定するわけではないのですが、販売ページにあるお客様の声のひとつには、こんなことが書かれています。

■E-BOOKを購入してから、どんな結果になりましたか?
私の場合は女性との会話を盛り上げたくて購入したのですが、一番大きかったのはテクニック的な部分よりマインドの部分です。
ゆっくり堂々と落ち着いて話すだけで、女性って頼りになる人だと思うみたいで、たいして面白い話をしなくても、ケラケラと笑ってくれる人が多いです。
だから、テクニック的な部分はまだまだですが、女性との会話で無理に笑わせようみたいに肩肘はっている感じではなく、それが余裕となってあらわれているようで、いい感じだと自分では思います。(原文ママ)

面白い話ではなく、ノンバーバル(非言語)の部分で好印象を得ています。

例えば、「モテ道」A級認定教材「モテ会話マスタープログラム」の教材内において、著者の出水聡さんは、「(会話の内容と比べると)ノンバーバルコミュニケーションの方が相手に影響する」と述べています。

また同じくS級認定教材「Woman Master Project」著者の後藤孝規さんは、別教材のメルマガの中で、「本当は面白い話しを、淡々と話すことより普通の話を面白おかしく話すほうが確実にファン化されます。何が言いたいかというと『会話の中身は重要じゃない、中身以外が重要』ってことです。」と述べています。

つまり、女性をあなたに惚れさせるためには、お笑い芸人のごとく笑わせることよりも、男性としての魅力を感じさせるアプローチをすることの方が大切だという話になります。

「モテ道」では、これに関して同感ですので「初心者のための教材選定ガイド」においても、学習順序としては「どのように話すか」といったノンバーバルが解説された「モテ会話マスタープログラム」を学んでから、「何を話すか」といったバーバルが解説された「ガールズマインドハッカー」へと進むようにナビしています。

ユーモアのある人はモテる、の誤解

雑誌やネット上の恋愛テクニックを読んでいると、よく「ユーモアのある人はモテる」のような記事を目にします。これは間違いではないのですが、正確に言うと「モテる」の意味が違います。

例えばここに「人気お笑い芸人」と「人気イケメン俳優」がいたとします。この2人が「誰に」モテているかを想像してみてください。おそらく、「人気お笑い芸人」は老若男女に、「人気イケメン俳優」は女性にモテている姿が想像できたかと思います。

つまり、「お笑い芸人」は「人間としてのモテ」、「イケメン俳優」は「男性としてのモテ」なのです。

もし、ユーモアある人はモテる、という定義が確かだとすると、男性お笑い芸人は地球上のすべての女性から求婚され、女性お笑い芸人は地球上のすべての男性から求婚されるということになるはずですが、世の中ではそういった事態はあまり見受けられません。逆に、およそユーモアトークとは縁遠そうな寡黙な男性がなぜかモテている場合の方が、割合としては多いように思います。

女性からモテるようになるためには、相手を大爆笑させることよりも、ほどほどのユーモアと異性としてのアプローチを仕掛けていく事の方がはるかに効果的です。

よく、合コンなどでひたすらムードメーカーやピエロ役に徹して、肝心の異性にはまったくモテない。という人が男女問わずいますが、そういった人たちは笑いに重点を置きすぎるあまり「異性としてのアプローチ」が、おろそかになっていると考えられます。

まず学ぶのはユーモアよりも人間関係の構築

ネタバレになるので教材のテクニックの部分は紹介できないのですが、著者の山崎さん自身が教材内でこんなことを言っています。

ユーモア・コミュニケーションが成り立つためには、まずは相手との人間関係、信頼関係が必要です。
最近の若い人の中には、人間関係を作る段階を踏まないで、いきなり馴れ合いや変な強気で、不自然に笑いを取ろうとする人も良く見かけますが、まずはお互いを尊重し、相手との信頼関係を作ることは、笑いに限らず全ての人間関係において不変の順序で、必要なステップです。

ユーモア会話を学ぶよりも、人間関係をつくることの方が先だそうです。

「モテ道」でオススメしている、相手との距離感を縮める教材の多くは「女性を落とすことがゴール」になっています。そのため、本教材よりも先にそういった教材を実践すれば、「女性を落とす」というゴールにたどり着けてしまいます。そうなると、わざわざ「ユーモア・コミュニケーション」を購入する必要性はあまり見出せません。

教材ではこの後、人間関係をつくるための話題、と称してノウハウ解説が始まりますが、「モテ会話マスタープログラム」「ガールズマインドハッカー」と比較してもかなり手薄です。

女性にモテることよりも、同性と仲良くなることの方がはるかに簡単ですので、「コミュニケーション初心者」の人にとってはこの内容でも問題ないかとは思います。けれど「恋愛初心者」の人がモテようと思って本教材を手に取っても、人間関係構築の解説が手薄なため、つまづいてしまう可能性の方が高く、あまり効果は見込めないように思います。

「ユーモア・コミュニケーション」で解説されている笑いのテクニックは、どうしても「笑わせてやろう」「面白いこと言ってやろう」という、押しつけのような印象が強く、女性に繰り出すと「何この人、普通の会話が出来ない人なのかな」といった印象を与えてしまう場合があります。

恋愛メール大百科」でも解説されていますが、あなたがお笑い系のキャラでなければ、無理に面白いことを言う必要もないのです。女性を落としたいのなら、無理に面白いことを言うことよりも、「異性としてのアプローチ」を学ぶことの方がはるかに大切だと覚えておいてください。

以下、採点で評価してみます。

何度も書きますが、「この教材でユーモアトークが出来るようになるか」ではなく、「この教材でモテるようになるか」という視点からの評価になりますので、ご了承ください。

ありすが採点しました

価格は適切か?

12/20点

正直ちょっと高いと思っています。

1000円でおつりがくる「ウケる技術 」と笑いの要素が被っているほか、会話具体例がイマイチなこと、そしてそもそもこのノウハウでモテるかということがかなり厳しいためです。

販売広告は適切?

12/20点

二重価格表示を行っています。2011年の発売開始以来ずっと「早期特別優待」価格です。景品表示法違反かと思いますので、減点です。

また、トップ画面に書かれている「15分」ですが、何を15分続けるのかは販売ページに書かれています。

20150521-4

続ける期間に関しては、トップ画面には「1か月」、その他では「90日」と期間がバラバラです。これら効果の出る期間に関しては、厳密に調査したわけではなく、大体の目安かと思われます。

その他、音声の収録時間やテキストの総ページ数の表記もバラバラです。何度か教材本体のリニューアルをしたのかもしれませんが、早めの修正を望みます。販売ページもきちんと直していただかないと、混乱する購入者の方も出てくるかと思います(私はしました…)。

非モテ男子でも再現可能なテクニックか?

14/20点

セリフをそのまま真似るだけならできます。

ですが、記事内でも述べたように、ユーモア系の会話ではノンバーバルの部分がかなり影響してきます。言い方や態度、そしてあなたのキャラが「ユーモア系」でない場合、相手の女性からは「え!? 何この人、急に冗談なんか言って…しかも寒いし、とりあえず愛想笑いだけしておこう」みたいな反応をされて、印象が低下します。

この教材の評価が伸び悩む原因のひとつに、「テクニックがつながっていない」というものがあります。

どういうことかというと、この教材では笑える会話例をあれこれ掲載しているのは悪くないのですが、実際にその会話を使った後、どのように会話を盛り上げていくか、どのように会話を繋いでいくかの説明が一切ないので、テクニックを使って何かしらの反応が得られた後は、自力で空気を読んで何かしら会話を続けていく必要があります。

つまり、相手が笑った場合どうするか、相手が笑ってくれなかった場合どうするか、の会話の重ね方のテクニックが書かれていないので、この教材だけでは会話全体を盛り上げる方法がわからないのです。

文章による具体例解説だけではなく、「モテ会話マスタープログラム」のように、会話例の音声や動画を複数付けて欲しかった感はあります。

応用可能な力が身に付くか

12/20点

上で述べたように、具体的な会話を並べただけのような印象なので、会話力を底上げすることは、この教材だけではかなり厳しい気がします。

教材後半部分で、会話ノウハウの解説も行っていますが、重要ポイントをあれこれ述べているだけなので、1を聴いて10を知り、自らあれこれ実践して試行錯誤してまた実践していけるレベルの方でないと応用することは難しいように思います。

さらに、教材の会話例は「相手が絡んできてくれること」を前提に書かれており、相手の反応がそれほど取れなかった場合はどうすればいいのかは本教材では学べません。

会話の応用力の原動となる基礎力の強化は、ノンバーバルの解説に加え、女性と楽しく会話できる内容の「モテ会話マスタープログラム」に軍配が上がります。動画教材ですので、分かりやすさが圧倒的に違います。

女性がされて嬉しいテクニックか

8/20点

この教材にある会話例を相手の男性が使ってきた場合、「あー、なんか面白いこと言おうとして頑張ってる人なんだな」と思います。

正直、ユーモア系の会話って、その場の会話の流れとか、雰囲気とか、あなたのキャラとか、そういったものにかなり影響されてきます。ですので、それと噛み合わないユーモアトークをいきなり繰り出されると「どこかで会話マニュアルを読んできた口下手な人なのかな?」とか思います。

教材内の会話例は、個人的な印象としては「高田純次系」です。好きな人にはイイと思いますし、真面目に恋愛したいと思っている女性には逆効果です。私個人が受ける印象としては、友達レベルの楽しいお付き合いならいいかな、と思えるものです。

かなり女性を選ぶ内容の会話ですので、どんな女性にも広く使える「楽しい会話」を学びたいのであれば、「モテ会話」や「ガールズマインドハッカー」あたりが無難です。

■参考記事:
>>「ガールズマインドハッカー」と「モテ会話マスタープログラム」結局どっちがオススメ?

結論!ありすの評価は?

58/100点

記事冒頭にも書いたように、「そもそも女性にモテる教材ではない」ので、万が一にも高評価にはなりません。もっと単純に、「オモロい奴だと思われたい」とか「冗談が言えるようになりたい」とか、そういった評価軸であれば、高評価になる教材です。

「高田純次系」が好きな女性には効くかもしれませんが、それでも「面白い人」という認識だけされて、肝心の恋愛対象に入らずに終わってしまう可能性の方が大です。

勘違いしている人がいると困るので書いておきますが、「冗談が言えること」と「女性と楽しく笑顔で会話できること」って、個人的にはイコールじゃないと思っています。

冗談が言えなくても、趣味の話題で盛り上がるとか、真面目さが逆に売りになるとか、そういう意味で魅力を感じてきた男性には、私自身過去に何人も会ってきました。

なので個人的には、冗談は必須、というよりも「あるに越したことはないけど必須ではない」くらいの認識です。女性にモテる会話を身に付けたいのなら、先にも述べたように「モテ会話」や「ガールズマインドハッカー」で強化したほうが良いです。

■参考記事:
>>「ガールズマインドハッカー」と「モテ会話マスタープログラム」結局どっちがオススメ?

●まとめ●
「ユーモア・コミュニケーション」は、モテるためではなく『コミュニケーションに悩む人』が冗談を言えるようになるために手にする教材。恋愛初心者は迷わず「モテ会話マスタープログラム」か「ガールズマインドハッカー」で正解。

※残念教材のため、当ブログからの購入リンクは貼っておりません。

※本教材は2017年2月26日に販売終了。

女性 オススメ恋愛教材

このページの先頭へ