【ありすレビュー】『美女洗脳術(高橋英二)』で本当に洗脳されるのか読んでみた
高橋英二さんの「美女洗脳術」という教材について、ブログ読者の方からレビュー依頼をいただきましたので記事にします。結論を先に述べますと、「愛に飢えている女性を見極めて落とすことを目的とした、解説のかなり手薄いテクニック教材」でした。
初心者の方には解説が手薄すぎて実践不可能、ある程度女性経験のある中級者以上の方でも実践できる…かな…?というあまり効果の見込めない内容でしたので、買う意味はほぼ無いかと思います。なので、サクッとまとめていきます。
■2018年11月21日追記:
美女を落とす教材としては本作ではなく、【美女を落とすための会話術】が秀逸です。
「美女洗脳術」ってどんな教材?
『美女洗脳術』とは、公式販売ページによると、
最高レベルの美女からセックスに誘われる洗脳術
であり、具体的な内容に関しては「セックスできる女がたくさんでき、体がもたなくなっ」たり「洗脳術を使って清純な女が淫乱な女に変わってしま」うという大変危険なテクニックだそうです。
著者は高橋英二さん。キャバ嬢にフラれたことがきっかけで一念発起した方だそうです。本作の他には『美女洗脳メール術』『美女誘導催眠術』『洗脳会話』といった洗脳・催眠系の恋愛系教材をメインとして手掛けています。
実際に教材の中身を見てみると、PDFテキスト202ページの全12章で構成されています(※注:公式ページには240ページとありますので、誤植かと思われます)。余白が多めなので、まとめれば180ページくらいにはなりそうです。音声や動画は付いていません。
教材では、洗脳術の心構えから始まり、洗脳しやすい女性の見分け方、洗脳するための会話術、自己暗示などの解説がなされていますが、具体的な洗脳ノウハウに関する解説は200ページのうちの30ページほどしかなされていません。その他は一般的な恋愛テクニックや、女性に関する解説、出会い系に関する解説など、洗脳と関連の薄い周辺ノウハウです。
洗脳ノウハウそのものに関しても、
- 第三者の協力が必要
- 落ちる属性を持った女性でないと落とせない
- その女性が美女である保証はない
- あなたに恋心を持っていることが必要
- 教材の会話をアレンジできる程度の会話力は必要
ということでしたので、「好みの女性を落とそう」とか、「口下手だけどこの教材を使えば女性を洗脳できるだろう」という甘い考えの方が買うと、かなりの高確率でがっかりする教材だと判断できました。
メインとなる洗脳術の部分に関しては、軸となるポイントだけの手薄な解説に留まっており、一を聞いたら百を知るくらいの察しの良さが無いと再現困難です。
洗脳するための手法としては、家族から愛されてこなかった女性を見極めて、親身になって近づき、惚れさせるというものでしたので、『R36』や『Quick Judgment』と同じタイプでした。
教材タイトルこそ『美女洗脳』ですが、正確にはあらゆる美女を洗脳するのではなく、「落ちる属性を持った女性を落とす」教材です。なので、その中に美女がいればラッキー、くらいの感覚でいたほうががっかりしないで済みます。
ちなみに私自身は、この教材の判断基準によると「落としやすい女性」に該当していましたが、この教材のテクニックで落ちることは無いと思います。
と言うのも、教材で推奨されている会話を仕掛けてきた場合、私の中に生まれるのはまず「拒否」の心理だからです。過去のつらい話を誰かに聞いてほしい、話したい、という寂しがり屋タイプの女性なら効くかもしれませんが、私自身は「なぜ過去のつらい話を蒸し返さないといけないのか」と思ってしまうので、本書の手法だと逆効果です。
話しづらい話題や辛かった話をを共有することで距離が近づく、ということは恋愛だけでなく一般的な人間関係でも確かにあります。ありますが、非常にデリケートな話になる場合のほうが多いので、本書のようにやや強引な訊き方で答えさせようとすると、女性によってはその瞬間に壁を作る人もいます(私もそのタイプです)。そうではなく、そういった質問をする場合は『Three Questions プログラム』のような明るめの会話の状況を作り出したほうが相手の女性も答えやすく、答えた後の距離も縮まりやすいです。
相当好かれていないと洗脳はされない
基本的な定義として、洗脳、とは
洗脳(せんのう、英: brainwashing)は、強制力を用いて、ある人の思想や主義を、根本的に変えさせること。
ということですが、本教材のテクニックでは思想や主義を変えるまでの解説はされていませんでした。
と言うのも、教材内で推奨されている洗脳テクニックとは「謎の多い男を演出しましょう」とか「無視をして相手の気を引きましょう」のような、「いやそれ相当あなたのこと好きでないと効果ないから」というレベルのテクニックだからです。
謎の多い男を気取ってみても、誘い受けをしてみても、そもそもあなたに魅力がなければあなたの詳細なんか知りたくもないです。無視をして相手の気を引くテクニックは、残念教材でよく見かけるテクニックですが、これは単なる失礼な人です。
常識的に考えて、例えば会社の同僚やご近所さんと仲良くなるために相手を無視したりはしないはずなんです。ですが、なぜか女性相手になると「無視をして気を引くと距離が縮まる」とものすごい勘違いをしている人が一部いるので、書いておきます。あなたが落とそうとしている相手は、女性である前に人格も感情も持ち合わせた一人の人間であることを忘れないでください。
以下、採点で評価してみます。
ありすが採点しました
価格は適切か?
『R36』や『Quick Judgment』といった同ジャンル教材と比べると、お買い得な価格帯です。女性との会話に大分慣れていて、会話のアレンジも出来る恋愛中級者であれば恋愛知識の一つとして使いこなせるかもしれません(効果は保証できませんが)。
販売広告は適切?
30部 限定価格 6,980円
だそうですが、この教材が発売されたのが2010年であることと、私が購入した後も表示が変わらなかったので煽りの二重価格表示だと思います。
また、教材タイトルには、
たった2時間で最高レベルの美女からセックスに誘われる
とありますが、2時間の根拠は販売ページ・教材内のどこにも書かれていませんでした。「最高レベルの美女」「セックスに誘われる」に関しても教材内には見当たらず、このテクニックをあなた自身で応用して昇華させていけばそのうち美女からセックスに誘われるよ、のような丸投げ感がありました。
非モテ男子でも再現可能なテクニックか?
非モテというか、会話ができるか否かが分かれ目です。教材内で推奨されている会話例の個所では、
このまま使っても構いませんが、やはりあなたがパッと思い浮かぶ内容の方が自然に話ができると思います。
ですからあくまで、参考にして頂きあなたなりに応用・発展をしてみて下さい。
とありますので、女性との会話において何が自然な会話なのかをわかっている必要があります。会話のアレンジも推奨されていますので、女性と笑顔で会話できるくらいの、中級者以上向け教材です。
教材内のテクニックの解説は、主にポイントだけで具体的な会話の展開はありません。なので、女性と難なく会話出来る人がちょっとした小技として使うような印象です。「えっそんな裏技が!」のようなものすごいテクニックではありません。
口下手だとか会話初心者だとか、そもそも何をどうしたら女性と親密な話ができるのか、それがわからない人は実践不可能です。また、親密な話をするので、合コンなどのガヤガヤした雰囲気では使えません。
現実的に考えると、『モテ会話マスタープログラム』や『ガールズマインドハッカー』で基本的な会話の流れを理解した後に、アクセントとしてちょっと出してみるくらいがいいと思います。
ちなみに、教材ではあなたが既に女性からある程度の好感を得ていることが前提とされています。会話例を見てみても、女性側が積極的であり、男性にとって都合のいい会話例しか掲載されていません。どうしたら相手から好感をもたれるのか、それがわからない方は恋愛の基礎教材『Woman Master Project』からやり直したほうが良いです。
応用可能な力が身に付くか
『R36』や『Quick Judgment』にも書きましたが、本教材でも必須となるのは「傾聴」テクニックです。
相手を洗脳するというか、意識をこちらに向けるには自分のことばかり話していては無意味です。根本的なところで大きくは間違っていないので、あなたに会話の基礎力さえついていれば、アレンジを効かせていくことができるはずです(=実践するには会話の基礎力が不可欠)。
女性がされて嬉しいテクニックか
教材内では洗脳会話の解説をしていますが、これはあなたのことを特別視している女性に対して使うことを推奨しているものです。ですので、それ以外の女性に対して使った場合はかなりの逆効果となります。
私自身に関して言えば、なんとも思っていない男性からこのテクニックを仕掛けられたら「何この人」とマイナスイメージを抱き、フェイドアウトします。自意識過剰な演出もしますので、あまり魅力的ではないのです。
逆に、好みの男性がこのテクニックを使ってきたとしたら…多少は「この人、話を聴いてくれる人だな」と好感は抱きますが、2時間でセックスしようと思うほどの洗脳はされません(というか、2時間でセックスに持ち込むための解説がまるで見当たらないのです)。
「女性の話を聴く」という行為そのものは良いです。「自分の自慢話をする」の100倍は良いです。ただ、それだけで洗脳はされないので、恋愛テクニックとして見てしまうとどうしても効果が弱いと言わざるを得ません。
結論!ありすの評価は?
手薄。と言うのが正直なところです。洗脳術そのものに関する記述も教材全体からの割合としては少なく、正直これで本当に洗脳できる人はかなり稀だと思います。それ以前に、第三者の力が必要だったり、落ちる属性を持った女性を探したりと、2時間以内に実践できないものばかりです。
また、教材で様々な見解や実験結果を示してくれるのですが、根拠や出典が見当たらず、イマイチ正確性に欠けます。そのため、読み進めるうちに「テキトーに書いてない?」という気持ちが膨らんできて、当の女性本人である私自身が全く洗脳されずに終わりました。
ただ一つ、「女性の話を親身になって聴く」と書かれていたことには同感です。余談ですが、女性向けの恋愛本を読むと、「自分の話はせず、男性の話を笑顔でニコニコ聴きましょう」とか「すごい! と尊敬している様子を見せましょう」といった恋愛テクニックが書かれています。これは、「男性は良く自慢話をする」「男性は自分を大きく魅せたがる」という傾向からそのように書かれているのであり、女性の話を親身になって聴く」という男性は圧倒的少数だということがわかります。
女性の話を親身になって聴く男性は少数派です。そして、この少数派の彼らがモテるのです。このあたりのことを本教材以上に丁寧に解説しているのは『モテ会話マスタープログラム』『ガールズマインドハッカー』、そして『美女を落とすための会話術』ですので、お手持ちの方はこれらの教材を良く読み返してみてください。
『美女洗脳術』で女性を洗脳するには、卓越した会話力が必要。「彼女いない歴=年齢」とか口下手だという方が女性を洗脳したいのなら、『美女洗脳術』ではかなり困難です。順を追って好意を抱かれるよう、会話の基礎教材からきちんと実力を付けていきましょう。
洗脳するための第一歩はこちらからどうぞ↓
※残念教材のため、「モテ道」からはリンクしておりません。